過去、現在そしてこれからの春吉の魅力を語るコラム
様々な方が春吉への思いを熱く語るインタビューです
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春吉のイメージ写真と編集後記
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あっぱれ晴好バックナンバートップ>第6回 ビューティサロン長谷川
 

第6回
「今年もバレンタインチョコをゲットしたオイラ!
中洲のおねーさまたちも慕うカリスマ髪結い師に出会う」
〜 ビューティサロン長谷川 〜

ぅ〜アタマが割れるぅ〜、久し振りに宿酔い(ふつかよい)なのねん。結局、誰一人からも誘いの声が掛からなかったバレンタインデーの夜は春吉探検隊の同期生ヒロシを誘って【振られ気分で中洲ツアー〜チョコチョコ大作戦】を敢行したのれす(←まだ呂律(ろれつ)が回っていない)。
昨日はずいぶんと飲み過ぎたなぁとベッドのなかで記憶を辿る。1軒目に飛び込んだ【ラウンジ オーロラ】で義理チョコ(当たり前だけど・・・)さえもゲットできずにハシゴ酒を重ねたはずだけど、2軒目以降の記憶が飛んでしまっている。う〜ん、ヒロシとはどこまで一緒だったんだろう。あれっ?何でオイラはハダカで寝てるの?ノーパン健康法?いや、それはオイラの父上の習慣だ!
ダブルベッドの端に外向きで【くの字】に横たわっていたオイラは、おそるおそる寝返りを打ってみた。ふぅ〜っ、よかった、隣にはヒロシ・・・じゃなかった、誰もいない。いや、油断するな、コトを済ませて帰ってしまっただけかもしれないのだ。
布団とシーツの匂いを嗅いで、やっとひと安心。オイラの身体の奥底から発せられるジャスミンの香りだけが漂っている。う〜ん、今は何時だ?カーテンの隙間から木漏れ日が射す。
チョコチョコ大作戦成功か?!ホワイトデーは春吉で逢いましょう・・・

ンガンと脳天に響く痛みと戦いながら起きあがりカーテンを開けた。いつも見慣れたマイスウィートホームだ。ベッドサイドには脱ぎ散らかされた服。足下を見るとなぜか靴下だけ履いている。まぁ、こんなアンニュイな目覚めもたまにはいいだろう。リビングに向かいテーブルの上にふと目をやる。
うぉー!うひょー!(いいかげんにウルサイ)酔いが覚めちゃったもんね、オイラは。だって、チョコの山だよ、チョコの山だよ、ランランラン♪と思わず靴下いっちょうでスキップしちゃったのです!
とりあえず、すべての包みを開ける。全部で6個ですよ、おっかさん!まさにウキウキ!ウェイク・ミー・アップですわ。しかも全部にメッセージカードが付いている。
んが、読んでみて自分の眼を疑った。すべて「ホワイトデーの夕方6時、春吉で待ってるわん」と同じ内容のメッセージなのだ。しかもどれも、送り主の名前と連絡先が書かれていない。そりゃないぜ、セニョリータ!唯一残されたのは「まずは奈緒美さんを指名してね」という手がかりである。あわててヒロシに連絡を取ったが、ヤツは「チョコレートなんてもらってない」の一点張りだ。これはチョコレートの背後に何かあるな、と察知したオイラ(明らかに勘違い)はその日から毎晩スクワット500回を日課としてホワイトデーまで体力アップを図った。
待ちに待ったホワイトデー!まずは奈緒美さんを徹底リサーチだ!

3
月14日、午後5時30分。相手に動きを悟られまいと単独行動で国体通りから春吉大通りに入る。しばらく歩き、窓越しに【春吉交番】を覗くもポリスメンたちはおだやかな笑顔で何やら会話を交わしている。まだこの界隈は平穏無事のようだ。まずは情報収集が肝心と、その足で交番に駆け込んだ。
「あのー、この辺で夕方6時オープンのお店はありますか」
「うーん、それだけの情報じゃ漠然とし過ぎだね」
「えー、まー、なんて言うか、おねーさまたちがお相手をしてくれるような・・・」
「なんだよ、キミ〜、最初からそう言いなさいよ、うふふ」
「奈緒美さんを指名するように言われたんですけど・・・・」
「えーっと、ナオミさんね、なおみ、ナオミ・・・あぁ、わかった!アノ店だな!」
「えっ!これだけで分かったんですか?で、どこに行けば?」
「もうそろそろかなぁ。交番を出て左を見ていたらそのうち分かるよ」
辺りの空気が一変!おねーさまたちが溢れかえる、午後6時

後6時、交番前にヌボーッと突っ立っていたオイラを覆う空気の流れが一変した。ああ!スゴイ!次から次へと入っていくんです、おねーさまたちが!!ほぼ入れ替わりで店から出てきたおねーさまたちは皆さんメイクもヘアもバッチリと決まった凛とした身なりで、どうやら中洲へご出勤のご様子である。このおねーさまたちが集う場所は、交番の2軒隣にある美容室【ビューティサロン長谷川】だ。
なるへそ、ココに奈緒美さんがいるんだろうな、と即座に理解したオイラは店の前へ。ガラス越しに見える店内には順番待ちのおねーさまたちが溢れかえっている。そのなかで若い女性の美容師たち5人が真剣な表情ながらも時には笑顔を振りまきながら仕事に打ち込んでいるのだ。紛(まぎ)れもない【女の園】なのだが、窓越しに見る店内はまるで戦場のような雰囲気を醸し出している。が、ここで消魂(しょげ)ては男が廃(すた)る。意を決して突入した。
奈緒美さんを探せ!美容師の早業テクニックに心酔する

眩(めくるめ)く忙しさにもかかわらず「いらっしゃいませ!」とスタッフの元気な声が店内に響き渡る。
接客
▲髪結いはお客さんの数だけ髪型のバリエーションがあるそうだ。「お客様のご要望を聞いたうえで、自分のイメージどおりに仕上がった時は心ウキウキ」だという。
と、同時に、おねーさまたちのラブリーな熱視線がオイラを釘付けにした(明らかに勘違い)。おっと危ない、本題を忘れるところだったぜ。奈緒美さんを探さなければ・・・。
が、なかなかスタッフに用件を切り出すこともできず、入り口近くでしばらく美容師の職人技に注目した。日本髪のセット、クルクル聖子ちゃんパーマ、流行のヘアスタイルまで、おねーさまたちのニーズに応じた技術を提供している。いやーこれがもう圧巻!お客さん1人あたりの所要時間はほぼ10分!早業だが、仕上がりは見とれてしまうほど綺麗なのだ。
出勤前のわずかな時間を割いてでも身だしなみを整えたいというおねーさまたちのプロ意識と美容師たちの職人技に裏打ちされた早業が織りなす、まさに芸術である。中にはメイクや着付けを手がけてもらっているおねーさまもいたりと、美容に関するコトは何でもおまかせのようだ。しかも何をとってもスピーディ。その鮮やかなテクニックに思わず、恋が芽生えそうになる。
ついに用件を切り出すも、すでにオイラは予約済み?

長谷川奈緒美さん
長谷川奈緒美さん(69歳)
二日市生まれ。中学卒業と同時に住み込みで博多区の美容室に修業に入る。10年間修業し南区野間の美容室に。結婚と4人の子育てを機にいったん職を退くも昭和34年、中洲のパール美容室に勤める。昭和52年に西中洲に店を構え独立。その後、店が手狭になり現在地に移転。独立前からのお客さんで40年来の付き合いの方もいるそうだ。座右の銘は「日々是生涯」。これからも気力と体力が続く限り仕事場に立つという。今春、9人目のお孫さんが誕生した。「春吉大通りは住吉神社への参道にすべき」が春吉エリア活性化の持論だ。
アスタイルがバッチリ決まりお勘定を済ますゴージャスな雰囲気のおねーさま。「ありがとうございました」のタイミングを見計らってスタッフに用件を切り出す。
「すいませーん、こちらに奈緒美さんはいらっしゃいますか?」
すると「は〜い、何ね〜、私ならココにおるよ〜」との声が。どうやら奈緒美さんは接客の最中だったらしい。声のする方向に振り返ると、金髪にニット帽というファッショナブルなスタイルの女性を発見!!熟練した技で、いとも簡単に日本髪を結っている。奈緒美さんは髪結い師だったのだ!!
イマイチ状況が把握できないオイラに「くりしんさん、すでにご予約をいただいておりますのでお掛けになってお待ち下さい」と丁寧なスタッフの応対。【えっ?予約?オイラくりしん?】と心のなかで自問自答しながらも「は、はい」と思わず返事。とりあえず順番を待つことに。
と、すぐさま隣に座った和服の似合う樋口可南子似のおねーさまから声を掛けられる。
「お客さん、このお店、初めてでしょ?ノンノン、言わなくても分かるわよ。こんな時間に来るなんて一見(いちげん)さんしかいないわよ。オーナーの奈緒美さんは私たちの業界ではカリスマ髪結い師なの。この道40数年だからね。自分がイメージしたとおりのセットを決めてくれるわ。若いお弟子さんたちの腕もレパートリーが豊富で確かなものよ。しかも崩れにくいからセットを頼むのは3日おきで十分なの、よっぽどのことがないかぎりね(ハートマーク)」。
「よっぽどのこと・・・ですね、はい」とたじろぎながらも、妄想をたくましくしているとオイラに奈緒美さんから声が掛かった。
あーん、もう好きにして!!もしかして逆指名?

「は
い、こちらに座ってください。くりしんさん、ちょうど1カ月振りやね〜」
【ワオ、ワオ、ワオーーー!】と思わず心の中で叫ぶオイラ。何がどうなっているのかさっぱり解らないままに、「あはは、そうですね〜、お元気でしたか?」なんて当たり障りのないステレオタイプの切り返し。
「私たちの手作りチョコレート食べてくれたね?」
「え?あっ!はい。もちろん」
「そう!じゃあ、まずは私からやね」
「え?何が?」
「だってあの日の夜、土下座して頼み込んだやない?閉店間際にいきなり押し掛けて来てさ。チョコレートさえもらえれば、あとは自分を好きにしてイイって」
「好きにしてイイ?」
スタッフ
▲孫のような若いスタッフに日本髪の伝統を教え込みながら、お互いに切磋琢磨を重ねている毎日だ。夕方以外も店は近所の老若男女でにぎわう。髪結いはもちろん、カット、パーマ、ヘアカラー、ヘアマニキュア、メイク、着付けなども手がける。
「そうたい、ほら残りのスタッフ5人も手ぐすねひいて待っとーちゃけんね」
「え、あっ、はい・・・。あっ!それで全部で6個か・・・」
「うふふ、1度でいいけん、あなたみたいに完璧な猫っ毛の人の髪を扱いたかったっちゃんねー」
「そ、そうなんですか・・・」
「さてと、まずはしっかりと根を取ってと。う〜ん、やっぱり最初は文金高島田からかいな〜」
「えっ?文金高島田?オイラ、どこかへお嫁に出されるの?いや〜ん、まだ遊んでいたい〜〜」


(取材・文・構成【かなりのフィクションを含む】
/ くりしん)

ビューティサロン長谷川
住所:福岡市中央区春吉3-26-28
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〜晴好毎月5日更新〜

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