過去、現在そしてこれからの春吉の魅力を語るコラム
様々な方が春吉への思いを熱く語るインタビューです
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ぴーぷる晴好バックナンバートップ>第7回

様々な方が春吉への思いを熱く語るインタビューです

キモチよか街にはキモチよかひとがおる、 この界隈で逢うた晴好もんを教えちゃる。
地域の人々にとって、心の拠り所としての役割を取り戻したい。
横田昌和さん ◆住吉神社 権宮司
横田昌和さん
<プロフィール>
福岡生まれ。國學院大学文学部神道学科卒業。キャナルシティにほど近い住吉神社で神主を務める。前田さんのことを「1年先輩ほど怖いものはないですよ」と笑う。
前田安文さん ◆警固神社 禰宜
前田安文さん
<プロフィール>
福岡生まれ。國學院大学文学部神道学科卒業。天神の真ん中、警固神社で神主を務める。横田さんの、大学の1年先輩に当たり、寮で同じ釜の飯を食べた仲。

大学時代の先輩後輩という間柄で、今も親しく交流を続けている前田さんと横田さん。同じ福岡市内の神社を守る立場から、地域社会と神社とのかかわりや双方の意識の変化についてお話を伺いました。

信仰での結びつきが希薄な時代。神社の位置付けも変わって来ている。

前田安文さん 前田/昔は本当に、神社というのはなくてはならない存在で、神社を中心に集落ができ、村や町が発展したのだと思うんだけれど。

横田/町の中心だったでしょうね。情報発信や情報交換の場所だったでしょうし、困ったときに飛び込める場所でもあった。

前田/そこには心のふれあいがあったと思うね。今となっては、ただの風景だけれど。

横田/街の中に残された森のような存在だと思っていますよ。お宮、つまり森を街に残して行きたい。

前田/地域とのつながりが希薄になったとは言え、日本中どこへ行っても神社があるところを見ると、やはりなくてはならないものなのだろうとは思うね。文化財的な価値かも知れないけれど、日本人の心に、やはりお宮を森のように求める感覚があるのだと感じる。でも、地域と神社が信仰で結びつきづらくなった時代に、このまま、森とは言え風景になってしまうのはあまりに寂しいね。

横田昌和さんと前田安文さん 横田/そうですね。こちらからの歩み寄りも必要だと思います。立ち寄りたくなるような神社になる努力。

前田/この辺りも子どもが減って、お祭りができなくなったしね。

横田/そうですね。住吉小学校など一学年一クラスで、多くても一クラス30名程度らしいですよ。

前田/祭りを支える40〜60代の人も少なくなっているし。

横田/ならば、テーマパークにしてしまえば人は集まるのだろうけれど、そんな場所にはしたくない。やはり伝統は大切に守りたいですし。

前田/そこだね。警固神社には広い部屋があるので、貸会議室のように一般に開放しているけれど、あまり商業目的の集まりに貸してしまうのもどうかと。広告関係のある会社が、もう長いこと忘年会の会場にうちを使ってくださっているけれど、年の瀬に、和の静謐の中でお世話になった方々と交流する、ということに意義を感じてくださっているのだろうと思うから、喜んで使っていただいています。そんな、ほかの参拝者の皆さんと共存できるラインを保つのも、我々の役割だろうね。

横田/昔は、神主は上級国家公務員として宗教だけに没頭できたのかも知れないけれど、今はこの広い境内を管理保全する上に職員に給料も払って行かなければならない。宗教法人は税金を払わなくて良いからいいね、なんて言われることもありますよ。確かにこの8000坪の敷地に税金はかかっていませんからね。横田昌和さん

前田/でも、人件費も安くはないし、源泉徴収は普通にされている。

横田/そうなんです。このうえ固定資産税まで取られたら、お守りは一体10万円ぐらいになると思いますよ。余談ですが、住吉神社の楠の木は、年に2回、一日にリヤカー10杯以上分という大量の葉を落とします。ゴミ袋にして100個近い。今はダイオキシン条例で燃やせませんよね。それが純粋に葉っぱだけなら森に捨てる場所があるのですが、煙草の吸い殻やペットボトルなどが混じっているときは業者さんにお願いして引き取ってもらわなければならないんです。この費用が、また財政を圧迫しているんです。

※一時期は2000人を越えるマンモス学校だった住吉小学校も、今は全校児童で122名(2005年5月1日現在)、1クラスの児童数も16〜29名と激減している。

マナーの悪化が嘆かれる一方で、実は若い参拝者が増えているんです。

前田/確かにゴミは絶えないね。気持ち良く参拝していただける場所にしたいから掃除は欠かさないけれど、朝、境内に空のカップラーメンが置きっぱなしになっていると消沈するよ。でも最近、若い人が毎日掃除しに通ってくれていたりして、心が洗われることもあるね。

横田/うちにも最近いらっしゃいますよ。年齢問わず、若い人も。

前田/参拝に来られる若い人が増えたのも、最近の話。レクリエーション感覚かも知れないけれど、10代後半から20代前半のカップルなどが、急に増えた。それから、外国人参拝者が多いのも、福岡という国際都市らしいところじゃないかな。奥さんが日本人で、旦那さんが外国の人という結婚式も年間5〜6組はいる。

横田/新郎も新婦もアメリカ人、というカップルもいましたよ。新郎のお母さんが日本人で、住吉神社で結婚したそうなんです。両親と同じ場所で挙式したいと、わざわざアメリカから来られて。住吉神社は本当に結婚式が多く、過去には1日25件なんてこともあったんです。

前田/まずはそんなイベント的な部分からでも、地域の人々に親しんでもらえる場所になって行きたいね。

横田/住吉神社には市文化財の能楽殿がありますが、しばらく前から、能や狂言だけでなくさまざまなイベントに開放していますよ。クラシックやジャズのコンサート、芝居などですが、こうした動きの中で、普段は神社に来られる習慣のない方にも親しんでいただきたいとは思っています。

横田昌和さんと前田安文さん前田/若い人の多い都心の神社だから、公民館やイベントホールのような役割があっても良いだろうね。最近はどんなイベントをやったの?

横田/上田正樹さんのコンサートもやりましたね。あとは…、白石加代子さんの『百物語』とか。

前田/それは怖そうだ!(笑)
取材2005年4月25日 住吉神社社務所にて
文章 牛島 彩(re+word)/写真 比田勝大直(CLEMENTIA)
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